アルパという楽器をご存知ですか?

 

 

 

 

お茶とは全く関係ないのですが、雅杜こと私が、深くかかわりあっておりますラテンアメリカ音楽のことを少々、ご紹介させていただきたいと思います。

    

  

アルパとは

アルパ Arpa とよばれる小型のハープは、ラテンアメリカの民族楽器です。

16世紀のはじめ、中南米を征服しようとやって来た、スペインの軍隊の音楽隊の兵士達によって、ヨーロッパから伝わりました。

まず最初にメキシコへ伝わったアルパは、やがて、その他のラテンアメリカの国々へ広まって行きます。

そして、兵隊が侵略していった後を、カトリックの宣教師達が、キリスト教を布教にやってきました。彼らは言葉のわからない先住民達に、キリストの教えを広める為に、音楽を有効に使ったのです。やがてこの小型のハープは、ラテンアメリカの民衆の中に根付いて行きました。

 

アルパの種類

アルパは中南米各国にあります。国によって少しづつ形や奏法が異なります。

中で代表的なのは、メキシコ、パラグアイ、ペルー、ベネズエラのアルパでしょう。

それらのアルパがどう違うかと言いますと、ちょうど日本の三味線が、沖縄のものや、東北のもの、また地唄や長唄のものでは、同じ音階を弾いたとしても微妙に雰囲気、味わい、そして奏法などが違い、似て非な物である、と説明すればおわかりいただけるでしょうか?やはりその国の曲はその国の楽器で弾くのがいいようです。

 

アルパの曲

皆さんが良くご存知の曲としては、シエリトリンド(メキシコ)、カスカーダ(パラグアイ)、コンドルは飛んでいく(ペルー)、コーヒールンバ(ベネズエラ)、などがあげられます。

このページでは、チューチョの演奏のベネズエラの名曲「草原のコンサート」が流れるようにしていますが、そのほかにも彼が娘の為に作曲したアルパの曲「ジュヌエン」や、チャップリンの映画「街の灯」のテーマソング、ペルーの名曲「コンドルは飛んでいく」など、いろんな曲が聞けるようにしていますので、もっと興味のある方は、此処をクリックしてお聴きになってください。

 

アルパ奏者 チューチョ・デ・メヒコ

          

最近は日本人の中に、もこの楽器アルパを弾く人が増えてきましたが、チューチョの門下生からは、沢山のアルパ奏者が巣立ちました。

メキシコ人チューチョ・デ・メヒコは、「トリオ・デルフィネス」という実力派グループのリーダーとして1964年に初来日し、以後毎年のように来日、全国公演をし、日本中に美しいアルパを紹介してきました。

14年前より大好きな日本に居住を移し、本格的にラテンアメリカの音楽と文化を紹介する活動を続けています。現在は東京の世田谷区に音楽教室を開き、また読売文化センター、朝日カルチャーセンターなどでも教室を持つなどして、長年の演奏活動で得た知識や技術を、惜しみなく、精力的に、次の世代に伝えるべく、後進の育成に当たっています。

ホテルニューオータニでのレギュラー演奏も14年続いています。そのほか都内有名レストラン、クラブ等での演奏のほか、イベントやパーティ-などでも演奏しています。また、2000年5月に日本で唯一のマリアッチグループを結成。活動の幅を広げています。
チューチョ・デ・メヒコについては彼のHPをご覧下さい)



なぜか、時にはステージ上で司会を務める雅杜であります



着物で音楽の司会というのはなかなかにシュールであります♪

      

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