・
12時席入り 客:14名
東・半東 雅杜 がとこ 海月
今年初めての稽古茶事は、私の小さな教室にお稽古にきてくださっている人たちの、お稽古始めをかねての初釜。
まだお稽古に来始めたばかりの人も、初めてお茶事に出るという人も何人か参加し、古い人たちに混じっての茶事初体験。お正客には、毎年母の友人のM夫人をお願いしている。
本来は私が「お迎えつけ」をしなくてはならないけれど、初心者の人が多いので娘がとこに迎え付けをまかし、私は説明役に。 初めて蹲を使う人も多かったけれど、前もっての予行演習?の成果か、何とか露地、席入りを終了。 お軸は「春入千林処々鶯」。 棚は今年は紹鴎棚を。
初炭は私がして、続いて7人づつの二組に分けての懐石。1組は娘がとこが、2組は社中のHN海月さんがあたる。初心者が多いので私は説明役に。海月さんは初めての亭主役ながら、日頃の勉強熱心の甲斐あってか、何とかかんとか、無事に進行。お客として何度か茶事を経験してはいても、東・半東として裏の事をするとなると、全く勝手が違ってくる。何事も回数。経験。 初めての亭主の勉強は、とても良い経験・勉強になったことでしょう。

後座になって濃茶は娘がとこが私に代わって練る。ここも本来なら私がせねばならぬ所を、今日は濃茶の飲みも方まだ分からない人が多く参加したので、私は終始説明役に。 茶入れは朝日焼き。銘は「末広」。茶碗は金銀の重ね。茶杓は西山松之助先生の作で銘は「長者」。
続いて後炭を娘がとこが。 暮れに道具屋さんで可愛い猫の香合をゲット!これを初使い。 実はこの香合、道具屋さんのパンフレットに載っていたそうで、それを見た娘がとこは、祖母と(私の母)「こんなふざけた香合、いったいどんな人が買うんだろう!!」話していたそうな、、、そこへ私が意気揚揚とその猫の香合を紙袋から出したものだから、娘はあきれるやら、情けながるやら、、、、、、でもね、とっても可愛いんですぅ! 私が買わねば誰が買う! まるで「うちへ来たい来たい」と言っているように見えたんですもの、、、、、 どんな香合かご覧になりたい方は、ここをクリックしてくださ〜〜〜い。きっと私の気持ち、わかってくださると思いますぅぅ、、、
人気者の猫の香合拝見のあと、薄茶に。 点前は社中のN子さんが。N子さんはいつも沈着冷静で、お茶会でも淡々と間違えることなく(それが当たり前だけど、、、)素直な点前をしている。紹鴎棚での点前も、さらりと落ち着いて。 茶器は松竹梅の棗、近左作。茶碗は永楽の「日の出鶴」。茶杓は「都の春」の写し。蓋置は干支の馬、川辺正造作。
茶事に慣れない人が多かった割には、ふた時(4時間)を少し超過しただけで、今年の稽古始の初釜は無事終了。今年は福引をしないで、皆さんにお扇子を差し上げる。男性には干支、女性には勅題の「春」の柄のお扇子。
今月はまだこのあと3回初釜をしますが、それはお招きの茶事ですので、ここには書かずにおきます。でもごく親しい方を招いてのちょっとお遊びの茶事の時など、またここでご報告したく思っております。来月は正午と、暁のお稽古の予定です。・
|